今日、卒業を宣言してきた。
一区切りつけることを伝えてきた。
流れで始まった仕事だった。
すごくありがたかった。
「お金がない」という言葉を漏らす人は多くいる。
けれど、本当に無一文寸前まで行ける人は大勢ではない。
だから、お金はあるのに満足しない人間のその言葉を信用しない。
一度目は、カメラマンになるべくバイトとアシスタントと個人事業を。
食っていけないから、バイトは辞められなかった。
ある日、同僚の30代女性に聞こえる距離で「あいつ」呼ばわりされて陰口を叩かれた。
私の答えは簡単だった。
必要とされないところで働く価値はない。
だから辞めた。
上司は、必要だから辞めるのを考えなおすよう私を止めた。
でも、私は意思を変えなかった。
おそらく私は頑固なのだと思う。
二度目は、一年勤めて仕事は性に合っていた。
学ぶ意欲もあった。
でも、家族の喧嘩や、攻め合いに心が折れた。
ぶつかり合うことは決して悪いことではない。
終着点が間違っていなければ、率直に言える環境は素晴らしい。
誰がいけないのか責任を転嫁するより、同じ過ちを犯さないための工夫をしたかった。
甥っ子が退院するその日に突如辞めた。
甥っ子の面倒と、姉のフォロー、母の手伝いをすると決めて辞めた。
数ヶ月、どっぷり家族と過ごした。
深夜遅く泣いて起きる甥っ子の世話は楽しかった。
おそらく私は幸せ者なのだと思う。
そして月末の新たな展開に向けて、私は白と黒をつけてきた。
二股をかけ予防線を張って行動することができない性だから、
区切りをつけて真っ裸で正面向いて歩いていく。
おそらく私は馬鹿なんだと思う。